Repot
2018.12.22
綾坤山 常教院 正連寺 文化財登録報告会
(報告者:久保勇人)
2018年11月16日に正連寺の本堂をはじめとする建造物が国の登録有形文化財(建造物)に登録するように答申されました。それに伴い12月22日に正蓮寺で文化財登録報告会が行われました。当日は、寒い中ではありましたが、晴天に恵まれ、早朝から多くの檀家の方・一般の寺院に興味のある方・私たちの会を含め115人位の出席になりました。
当会代表の大西氏から会の設立目的や、経緯と活動についての説明の後に、香川県教育委員会事務局生涯学習・文化財課副課長 片桐孝浩様、坂出市教育委員会文化振興課主事 三好亮太様からご挨拶を頂きました。引き続き講演会が始まり、正連寺前御住職 綾宣雄様から
「正連寺の沿革と背景」というテーマで、浄土真宗の成り立ちと、四国・坂出の地への伝来ついて分かりやすくお話しを頂きました。続いて徳島文理大学 文学部文化財課の清水真一教授様から「浄土真宗の本堂」というテーマで、他の地域に建つ浄土真宗寺院の平面図を参考に歴史的変化と、正連寺の特徴についてお話を頂きました。その後、境内の山門・鐘楼・経蔵・大小玄関・本堂の現地見学会を行ないました。私たちの会で各建造物の実測に関わった方が担当をして、参加者にご説明を行ないました。その時に、参加者の方から修復以前のお話や、敷石の石材についてのお話を頂き、建造物のご説明を行いながら、双方向の対話を愉しみ、学ぶが出来ました。
この正連寺の実測調査については、2017年10月25日のフォーローアップ講座から始まり、その後4回の実測調査を行ない、図面・所見を作成して登録有形文化財の調査支援を行なってきました。そして登録有形文化財登録の答申を受ける事となり、結実して「一つ
のかたち」になりました。引き続き、今年の夏より、正連寺の施設活用としてのセミナーを考えていますので、積極的なご支援、ご参加をよろしくお願い致します。